サザンピーチΣ
サザンピーチΣ  あの南田操の新作小説をはじめ、新鋭精鋭の小説やエッセイ 
<富澤南桃堂(とみさわなんとうどう)発のWebマガジン>
『スタージャッジII〜陽子〜』 原案・長谷川裕一 /小説・富澤かおる
スタージャッジII  あとがき
スタージャッジを受けて、私のオリジナルの第2話です。
最初がマゼランの一人称だったので、第2話は陽子視点ってのは最初から決めてました。元のアニメではラストでエネルギーを使い果たしたマゼランに陽子が自分からキスするシーンがあるのですが、小説版第1話ではそこまで入れられなかった‥‥というか、出し惜しみした(笑)ので、そこを書こうと思って。

お父さんの職業は特に設定されてなかったと思うのですが、1話で遊園地に行くことの必然性のためにアトラクションの企画という設定を勝手に入れました。そこから陽子のお祖父ちゃんの職業が花火師で、お祖父ちゃんはジョーダン氏に対して怒ってて花火を作ってくれなかったけど、最後はわかってくれるという流れが生まれて。長谷川先輩から「まるで最初からそうであったかのような設定だよ」と言って頂いて、嬉しかったです。

でもこの話、最初、花火に絡んだところのイメージが出てこなくて、なかなか書き始められなかったのですよ。図書館でも行ってみようかなぁとか考えてたある日、たまたまザッピングしてたら、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」にぶつかりまして(「一瞬の美にすべてを懸ける」花火師 野村陽一)。

思わず最後まで正座して見ちゃいました。これだよー!!! なんてラッキー!!!! 実際にスタジオで星を燃やしたりもしてくれて、本当に本当に本当にイメージ膨らみました。遅ればせながら感謝申し上げます。

しかしいざ書き出してみたら、陽子のマゼランへの思いが暴走しちゃって、我ながら笑っちゃいました。いや本気で一目惚れだったんだな−って。そういや自分が富澤に会った時、こんな感じだったかも(爆笑)。

陽子が花火を上から見て薄っぺらい‥‥というのは私の実話です。多摩川の花火を見る時に、富澤が「混んでるから電車に乗ったまま川を挟んだ駅の間を行き来しながら見たらどうだ?」って言ったのに対して「花火横からみてどうするの?」って思わず返してしまったのです。薄っぺらい花火の絵が頭にしっかり浮かんでた‥‥。言ってからヘンだと思いましたよ、私だって!! 釈明しましたが、そのあとずーっと笑いものにされました(苦笑)
ネッシーの話も私の実話。子供の時雑誌の記事かなんかで見たんだったか、なんて可哀想な子って泣きそうでした。ドリトル先生でノアの箱舟時代から生きてる巨大な亀の出てくる話あったでしょう。あれとつなげて擬人化しちゃったんでしょうね。だから模型だってわかったときは、ほんとにほっとしました。

おっとそれから。陽子ちゃんが水着を破られちゃうのは、当然ですが長谷川作品を意識したサービスです。言っときますが、私、今まで自分の小説でキャラを脱がせたことなんかございません!(笑) 次のIIIでもエピソードでもさりげなく1回は出てくる予定です。ご期待ください(おいおい)

でも陽子ちゃん、高校卒業したはずなんですが、かなり子供っぽいですね。。。まあいきなり人の部屋で寝てるってとこから始まるので、これ以上お姉さんぽくは書けなかった。どっかで学校を飛び級したと思ってください。陽子は確かに世間知らずで知識も少ないけど、本質的なところでは頭のいい子だと思ってます。というかマゼランとの対比上、賢くないと困る。

マゼランは逆に、山のような知識と事例を知ってるけど、それらに対して評価したり判断したりしようとか考えたことも無かったんです。ヘンな人がいても「こういう人がいた」って事実が積み重なるだけで、好きとか嫌いとか正しいとか間違ってるとかは考えない。問題が与えられればそれを解くことはうまいけど、混沌の中から問題を定義することはできないって感じですか? そこんとこがビメイダーなの。でも陽子と会って気づいて、変わっていくんです。

スタージャッジは主人公(ヒーロー)がビメイダーで、ヒロインが人間です。現在の先輩の作品群とは逆の構図になってるんです。そこが女性である私が「書けるかも」と思った理由なのかもしれません。そのあたりもプレ初期作品故の面白さでしょうか。


|2013.02.05 Tuesday by 富澤かおる| comments(0) | 戻る |
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